日本ではまだ認知度が低く、自分から働きかけることが大切です。受診をスムーズにするポイントをご紹介します。
ヒスタミン不耐症には、現在のところ「これで確定診断できる」という統一された検査方法がありません。症状がアレルギーや過敏性腸症候群など他の病気と似ているため、診断までに時間がかかることも多いです。欧米では少しずつ認知が広まっていますが、日本ではまだ一般的ではなく、「ヒスタミン不耐症」という概念自体を知らない医師もいます。そのため、自分で情報を集め、症状と食事の記録を持参して受診することが、診断への近道になります。
ヒスタミン不耐症を調べる方法として、血液中のDAO酵素の活性(働きの強さ)を測る「DAO活性検査」があります。DAO活性が低いほど、ヒスタミンの分解能力が落ちていることを示します。ただし、この検査は日本ではまだ保険適用外であることが多く、自費検査となるケースがほとんどです。また、検査値が正常でも症状が出る場合もあるため、あくまで参考情報のひとつとして捉えることが大切です。検査に興味がある方は、専門クリニックや機能性医学を扱う医療機関に問い合わせてみてください。
最も実践的な確認方法のひとつが「除去食テスト(エリミネーションダイエット)」です。2〜4週間、高ヒスタミン食品・リベレーター食品・DAO阻害食品をできる限り避けた食事を続け、症状の変化を観察します。症状が改善した場合、ヒスタミン不耐症の可能性が高まります。その後、食品を少しずつ再導入していくことで、自分が反応しやすい食品を特定できます。栄養が偏らないよう、可能であれば管理栄養士や医師のサポートを受けながら行うことをおすすめします。
ヒスタミン不耐症は特定の診療科に明確に属する病気ではないため、どこに相談すればよいか迷う方も多いでしょう。まずは消化器内科(腸の症状が中心の場合)や皮膚科(じんましん・肌症状が中心の場合)、アレルギー科を受診するのが一般的です。また、「機能性医学(ファンクショナルメディスン)」や「統合医療」を扱うクリニックでは、ヒスタミン不耐症に詳しい医師が在籍していることもあります。「原因不明の不調が続いている」という方には、そういった専門クリニックも選択肢です。
受診時に症状をうまく伝えるために、事前に記録を整理しておくことが大切です。「どの食品を食べたか」「何時間後に症状が出たか」「どんな症状がどのくらいの強さで出たか」を具体的に伝えましょう。また、「ヒスタミン不耐症の可能性を調べたい」と率直に伝えることも重要です。「DAO活性の検査はできますか?」「除去食テストのサポートをしてもらえますか?」など、具体的にリクエストすることで、より適切な対応を受けやすくなります。
日本ではまだ認知度が低く、診断に時間がかかることも。症状日誌を持参し、自分からヒスタミン不耐症の可能性を伝えることが受診のポイントです。